新亜光学工業株式会社ってどんな会社?

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世界中の情報通信の要「海底ケーブル」

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海底ケーブルとは

海底ケーブルの歴史は古く、1850年にイギリスとフランスをつなぐケーブルが敷かれたのがはじまりです。当時は電信(モールス符号のようなもの)でメッセージをやり取りしていました。今は、海底ケーブルは「光ファイバー」による光ケーブルが主流です。光ケーブルは、伝達する過程での情報損失が少なく、大量の情報を高速に伝送できるケーブルです。

世界中で利用されているインターネットや、インターネットを使ったシステムの要を担っているのが、この海底の光ケーブルなのです。普段私たちが利用しているスマホやノートPCも、自宅やお店などにある無線LANルーターがなければ無線で利用することは不可能です。そして、そのルーターからは必ず外にケーブルが伸びており、そのケーブルはいずれ世界中へつながる海底ケーブルへ行き着くことになるのです。

海底ケーブルの他に、距離の離れた場所へ情報を伝送する仕組みとしては、20世紀以降に発展した無線通信(短波通信)があります。無線通信は、ケーブルなしで通信できる利便性がありますが、通信が不安定というデメリットがありました。

また、短波通信に変わり1950年代から開発が進んだ衛星通信は、当時の海底ケーブルよりは大容量の情報を伝送できましたが、やはり遠い宇宙を経由するため通信が不安定というデメリットがあります。

海底ケーブルの改良が進み、光ケーブルが開発されたため、無線や衛星通信よりも速く、安定した大容量の情報伝送が可能になりました。海底ケーブルは、優れた情報通信手段として今や国際通信にとってなくてはならない存在です。

優れた海底ケーブルを提供

海底ケーブルは、インターネットだけでなく、地震や津波の観測にも使われています。海底ケーブルをつないだ地震や津波の観測機を海底に設置することで、地震や津波を観測した際に光の速さで情報が届きます。つまり、実際に地震や津波を私たちが知覚するよりも速く情報を知ることができるということです。
海底ケーブルは便利な社会のためだけでなく、私たちの命を守るためにも重要な役割を果たしています。

新亜光学工業は、看板製品であるカメラレンズ用のオートアイリスやステップアイリス機構、カメラ用のシャッターユニットだけでなく、この通信用海底ケーブルも生産しています。

新亜光学工業および提携企業でつくられる全ての製品は、これまでに培った光学製品に関する高いノウハウに基づいて生産されています。全ての製品は厳しい品質チェックや物流管理が行われており、迅速に、安全で高品質な製品を世界中に届けています。

光ファイバーを使った光通信ケーブル生産事業は、国際社会を機能させ、人類の安全を守るための根幹となる事業であり、まさに、新亜光学工業の「すべての光をアシストする」という企業理念にもつながっています。